なぜなぜ期の娘たち
娘たち2人は子どもらしく好奇心旺盛です。こちらの禁止や制止もものともせず遊び続けます。
特に長女は「なぜなぜ期」の真っ最中。ちょっとしたことでも「なんで?」と聞いてきて、答えると再び「なんでー?」と繰り返します。
ある晩のこと、こどもに「なんでテレビを見たらダメなの?」と聞かれ、はっとしました。
毎日のように「ほら、もうテレビはお終い!」と声をかけていた私。 自分のことは一旦置いて、「やっていること」の意味を考えさせられる言葉でした。
本当に「ダメ」なのか?
私の考えは、テレビを見ることそのものが「ダメ」なのではない、ということです。
テレビにも楽しい番組や、知識を広げるものがあります。見たいと思ったら見ればいいんです。基本的には、自由に自分で決めて選ばせるかわりに、その結果について責任を負わせるスタイルにしたいと思っています。
しかし、考えずにだらだらと見続けてしまうと, 大切な自分の時間を失ったり, 良くない影響がでてしまうのでは?と思うのです。
よく言われている「テレビの影響」には,以下のようなものがあります。
- 長時間の視聴による運動不足
- 目や姿勢にかかる負担
- 集中力が続きにくくなる
- 体験を通じて自分で考える力が育ちにくい
- 広告や刺激的な映像により買物欲が刺激される
- 眠眠の質に悪影響をあたえる
- 誤情報を真実であると鵜呑みにしてしまう
特に、今の時代はテレビだけでなくスマホやタブレットでも同じことが言えます。
このため,無条件に許すのではなく, 自分で「見るか見ないか」を考えて決める力を育てていきたい、そんな思いからの声かけでした。
親の本音
しかし、その背景には、別の気持ちもありました。
それは、 「テレビよりも夢中になれる遊びを、私が提案できていない」ということです。
こどもがテレビに引かれるのは,大人でも同じで,強い刺激や簡単な満足感をあたえるからです。
それよりも、身体を使ったり,想像力を使ったり,元気よく遊べることが提案できたら。
こどもは「見たいから見る」のではなく, 「それよりもやりたいことがあるから見ない」を選べるようになるのではないか。
そう考えると, 私自身も「テレビはダメ!」と禁止するだけでなく, もっとこどもと一緒に楽しめることを提案していく必要があると気づかされました。
たとえばこんな提案を
では、具体的にどんな提案ができるでしょうか? たとえば、こんなことを一緒にしてみたいと思います。
- 公園に出かけて、思いっきり身体を動かす。走ったり、かけっこをしたり、シンプルな遊びでも子どもは大喜びです。
- 自宅で折り紙や工作を楽しむ。季節の飾りを作ったり、オリジナルのおもちゃを一緒に作るのも楽しいものです。
- 絵本の読み聞かせや、一緒に本を読む時間をつくる。読み終わった後に感想を話し合うことで、考える力も育まれます。
- 簡単なお菓子作りにチャレンジする。クッキーやホットケーキ作りは、手軽で達成感もあり、家族で食べる楽しみも生まれます。
- ボードゲームやカードゲームで家族対決をする。ルールを覚える過程も楽しく、勝ったり負けたりする経験も大切です。
- 家の中での宝探しゲームやクイズ大会を開く。小さなおもちゃを隠したり、オリジナルクイズを考えたりすれば、室内でも大冒険気分になれます。
- 簡単な科学実験や手品を一緒に試す。お酢と重曹を使った噴火実験など、ちょっとした不思議体験が子どもたちの好奇心を刺激します。
- 野菜や花を育てる家庭菜園を始める。水やりや観察を続けることで、自然とのつながりも実感できます。
特別なことでなくても、「一緒に」「楽しむ」ことができれば、 こどもにとっても大きな魅力になります。 何気ない時間の中にこそ、かけがえのない思い出が育まれるのだと思います。
まとめ
テレビを見ることを禁止するのではなく,
- 本当に見たいか?を自分で考えること
- それ以外にも楽しい選択肢を持つこと
これらを一緒に考え,練習していきたいと思います。
「ダメ」と抗議させるのではなく, 「どうしたい?」を考えさせる。
この経験を通じて, 子どもだけでなく私自身も成長させてもらっている、 そんな気持ちになりました。